こんにちは、編集部の浜田です。
今回は5月28日、6月3日の2日間で開催した「JATA・OFC共催 国際航空運賃セミナー 手配に役立つ規則を理解しよう」の様子をレポートしていきます。
今回からセミナー講師を務めた近藤と、2年半講師を務めている浜田ですが、いつも感じるのが
同じコースでもその回ごとに雰囲気が異なるということです。
2021年度もコロナ禍で一部地域では緊急事態宣言が発令されている中、Zoom形式で行い、無事に終了しました。
参加者は少人数だったものの、Zoomの場合全員の顔を見渡すのが難しのですが、今回は皆さんの表情を見やすかったのがよかったのではないかと思います。
10:30~15:00のスケジュールで、途中1時間お昼休憩や10分ほどの小休憩が入りましたが、約3時間という長丁場だった「 手配に役立つ規則を理解しよう 」コースの内容を簡単にご紹介します。
このコースは第1章、第2章に分かれており、最後は練習問題を解いてもらい答え合わせをするという、運賃の基礎知識を学ぶには内容の濃いセミナーです。
第1章では、運賃がどのように成り立っているのか、また基礎の基礎である用語も学んでいきました。
IATAのサブエリアや運賃計算ユニットやフェアコンポーネントの用語の説明や役割、また運賃規則を学ぶ上で基礎となるグローバルインディケーターや旅行形態など例を交えながらの解説です。
ふと画面に目を戻すと、説明を聞いている皆さんは、一生懸命にメモをとったり、反対に考え込んだり、難しそうな顔になっていくのが画面からも伝わってきました。
このような解説が長く続くと、小休憩を挟むとはいえ疲れてしまいます。
所々で小さな問題を解いていきながら、理解を深めていきました。
例えばこのような問題です。皆さん、解答はどれになるか分かりますか?
第1章が終了した時点で1時間のお昼休憩に入りました。
参加された方にとっては、唯一ホッとできる時間だったのではないでしょうか。
お昼休憩から戻られた皆さんの表情はどこかリラックスしているようにも見えました。
ここからは第2章の始まりです。
第1章で学んだ運賃規則の基礎を基に、手配時には欠かせない運賃規則18項目にどのようなことが
書かれているのか、またどこが重要なのかポイントを踏まえて学んでいきます。
特に予約・発券、必要旅行日数、最長旅行期間、途中降機、予約変更・経路変更や取り消し・払い戻し項目は重要項目ということで、例を用いながら時間をかけての説明です。
受講者が首を縦にふられて1つずつ納得している表情が見えると、講師のモチベーションだけではなく理解いただけていると安心して、進行していった場面もありました。
受講者の反応が講師にとっては、説明を進めていくうえでとても重要であり、リアクションいただけると嬉しくもなります。
1時間強の第2章の説明のあとは、今回学んだことを振り返りながらの練習問題タイムに突入です。
全部で17問、結構ひっかけ問題もあって、参加いただいた方にとっては意地悪な問題だと感じた方も
いるかもしれません。
規則を見ればすぐわかる問題から、考えながら進めないといけない問題もあり、最後の最後にちょっとした試練だったかもしれませんね。
答え合わせと解説をしながら練習問題を進めていき、時には笑いあり(涙はありませんでした)で
さらに理解いただけたのではないかと思っています。
質疑応答の時間には、いくつもの質問をいただきました。
コロナ禍以前に行っていた集合形式ではさほど多くなかった質問ですが、Zoom形式になってからは不思議と必ず質問をいただくようになりました。
質問をいただくことによって、講師としてもどこか分かりにくなったのか、もっと説明が
必要なのかが分かる目安にもなるのです。
そして、後日このような連絡があったのです。
「このセミナーを受講してみて、是非次のコースも受講したい」
これは会社にとって、また講師にとっても嬉しい出来事でした。
運賃セミナーは他にも「Fare Noteを読み解こう」というコースがあります。
GDSを使いながら規則の内容がどのようにFare Noteに書かれているのか学んでいきます。
興味がある方、運賃についてもっと知りたいという方はぜひご参加ください。
OFCからのお知らせ
JATA・OFC共催「Fare noteを読み解こう」セミナー(協力:株式会社アマデウス・ジャパン様)のセミナーは、現在申込受付中です。参加をご検討されている方は、OFC WEBサイトをご覧ください。
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また、各種セミナーは今後も開催を予定しています。詳細が決まり次第、JATA様のWEBサイトおよびニュースメール、OFCのWEBサイト、ニュースレターで皆様へご案内いたします。
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海外線の需要復活に向けた準備に、ぜひOFCのセミナーをご活用ください。以上、編集部長谷川がお送りしました。
この記事を書いた人:
浜田(タリフセクション/セミナー講師)