あけましておめでとうございます。 タリフセクションの村岡です。
2020年は世界的なコロナウイルスの流行により、全世界的に大きな影響を受けたことで大変なことも多くあっという間に過ぎたように感じられた一年でしたが皆様におかれましてもどのような一年だったでしょうか。
今年もいまだ依然先行きが見えない状況下にありますが、去年に比べて少しずつ世の中が良い方向へ進むこと、皆様におかれましてもこれからの日々が健康で実りがあり充実した一年となることを心より祈り申し上げます。今年一年もOFCをどうぞよろしくお願いします。
寒い冬の旅の話
さてすっかりコロナの影響で旅をすることが難しい昨今となりましたが、皆様は冬の北海道もしくは沖縄へと旅行をしたことはあるでしょうか?
航空・旅行業界で働く方に限らずご存知の方も多いかもしれませんが、今回は極端な日本の冬と、少しだけ変わった国内旅行の旅を取り上げたいと思います。
北海道の冬は日本でも寒冷で平均気温が0℃~マイナス10℃(内陸ではマイナス30度以上になるところも)になります。その昔、学校の社会科・地理などで習うケッペンの気候区分では本州が温暖湿潤気候(※いわゆる春夏秋冬が感じられ、梅雨がある気候)なのに対し北海道の大部分は亜寒帯気候という分類に含まれ、名称からもすでに寒い気候の地域であることは容易に想像しやすいものかと思います。
冬場に東京から北海道に向かう際には寒暖差に要注意です。
私は冷え性なので余分に重ね着をして向かいましたが空港から降り立ってみると想像以上に寒い、という印象です。そのため気持ち余分に防寒対策の準備があると良いかもしれません。
余談ですが過去に行ったことがあるヨーロッパのドイツ・ミュンヘンの冬場(2月頃)などではでは昼間の気候でもマイナス20度前後で顔など肌が出る部分は冷たさのあまり痛みを錯覚するような寒さでした。そうした寒さと比較すると慣れてしまえば寒くも意外と過ごすことができる気温かもしれません(世の中には寒暖差30度~50度という世界もあるというので驚きです)。
北海道は街中の街路樹がモミの木のような針葉樹林となっていることも多く、本州とは違う北海道らしい冬の情緒や魅力を存分に感じられると思います。
一方で沖縄はどうでしょうか。
沖縄へ行こうとして天気予報などで見ると気温は24.3℃…。普通にあったかそうだな?と思いながらも厚着で向かう人はこれまた要注意です。
沖縄ではこれが1月か?(そもそも冬か?)と思うほどあたたかく暑いです。ケッペンの気候区分では沖縄は亜熱帯気候の地域に含まれ、北海道とは逆に高温多湿の気候であり年間通して20℃以上の気温かつ湿度が感じられるのが沖縄の気候の特徴です。
実際行ってみると空気がぬるく何故こんな場にそぐわない恰好をしているのだろう、と感じるほど暑いです(空港付近も地元のおじさんが半袖・短パンで出歩いているなど、厚着を着ていくと重い荷物になること間違いなしです)。
また余談ですが比較的近距離にある台湾も沖縄と同じような気候となっており、知り合いに台湾に毎年年末・年始に旅行し温かく過ごすという人がいます。どちらも街中には椰子の木の仲間のような熱帯植物が街路樹など所々に生えており、寒さに堪えられない…夏ではないけど、夏の気候が恋しいという人はぜひ今後このような冬場に南へ旅するということも検討してみては?
逆に東京や大阪など本州以北へ帰るときが要注意です。
ところで日本国内で最長距離のフライトがNHもしくはMM運航の新千歳―那覇間のフライトであることはご存知でしょうか? 凡そ4時間弱の国内ではやや長い飛行時間で北の凍てつく大地に居たのが椰子の木々が生える南国の島々へ行くと、同じ国内でもまるで違う世界にびっくりします。
ぜひ一度はこのような日本の極端な冬模様を経験してみてください。
地方を回る飛行機の旅
今回は最後にもう一つだけ、変わった国内旅を紹介して締めたいと思います。
日本国内を旅する時、皆様は鉄道を利用するでしょうか? 飛行機でしょうか?それとも自家用車か高速バスなどでしょうか?
東京発では、あまり選択肢として無いかもしれませんが飛行機は地方同士を結ぶ路線・ネットワークがあります。たまには出発地―目的地の2点の往復だけでなく、出発地-目的地1、目的地2…と複数行き先を設定して旅をしてみるのもいかがでしょうか?
思い返すと変な旅程ですが「東京(成田)→仙台(目的地1)→大阪(目的22)→東京(羽田)」と全旅程を飛行機で旅をしたことがあります。
仙台へ行くとなると通常新幹線で行きそうなものですが半分、自身の興味もあり1日2便だけ飛んでいる成田→仙台便に乗り込み向かいました(殆ど海外からの乗り継ぎの為の路線なためか、飛行機の機材は小さく恐らく初めてプロペラの飛行機に乗っていました)。
ちょうど桜の時期、宮城県で有名な桜の名所・一目千本桜を見ることが目的でこの旅を考え(一時期JR東日本がポスターにも用いられ広い河原の両岸に桜の巨木が立ち並び、天気が良いと雪を被った奥羽山脈の連なりが遠くに見え非常に雄大な景色が見られます。ぜひ一度は訪れてみてほしいとお勧めしたい場所です)。
すぐ近い仙台を観光することも考えたのですが、当時同時に行きたい場所が複数ありなかなか行ける時間の余裕や機会が無かったことから折角なので思い切って両方行ってみよう、と踏み切りました。当日半日ほど散策し、夕方になる手前頃に空港へ戻り仙台を後にしました。
私は東京在住ですが、帰るのではなくこのまま別の場所に向かうこと、同じ日程でまったく違う地域・場所に立つというのはちょっとSF映画などのようにワープ移動しているような感覚というのかなかなか日常に無い経験で面白いです。
殆ど今回の観光の目玉としては仙台の桜だったので大阪では観光というよりは行ってみたかったイベントや展示会などへ足を運んだり、現地の友人に会ったり美味しいものを食べたりなどゆっくり散策して過ごしていました(写真がなく申し訳ありません)。
少し事例としては極端で、こうした旅を組むことはあまりないかもしれませんが行って帰るだけでなく、第2の目的地を設定して別の場所に向かうのもまた違った旅の醍醐味を感じられるのではないでしょうか。
コロナが収束した後は旅行の需要が高くなる、という予測もあると聞きますがまさに百聞は一見に如かずといった形で実際旅行することで得たり感じられたりして経験できることは多いと私も思います。
またこうした自由に旅ができる、行いやすい世の中に一日でも早くなってほしいです。
ぜひまた一日でも早く日本国内・海外と色々飛び回れる世の中となりますように。