【第19号】4. 間もなく発売『日本発運賃一般規則』のご案内

 7月はOFCタリフシリーズの発売月。先月のニュースレターで、そのご案内をしました。

 年4回発売されているタリフですので、既に4月版をお持ちの方も大勢いらっしゃることと思いますが、今回7月版には、年に一度だけ発行される『日本発運賃一般規則』が加わっています。

 このページでは、その『日本発運賃一般規則』がどんな本なのかご紹介します。

 

そもそも一般規則とは?

 OFCタリフシリーズには、各航空会社の様々な運賃について、その規則が詳細に載っています。これを読めば、GDSの複雑なFare Noteを見なくても、どんな条件で使える運賃なのかすぐにわかるくらい。

 ただ、この日本語の規則も、考え方がなかなか難しいものを含んでいます。たとえば必要旅行日数という項目は、簡単に言えば「出発してから、最も早く帰って来られるのはいつか?」というものですが、ここに「2日発・開始」と書いてあったら。「発・開始」という表現、見慣れないですね。それと、いつを基準に2日を数えるんでしょう。

 また、最長旅行期間に「3ヵ月発・開始」と書いてあるとき、2月29日に出発して(うるう年)、一番遅く帰ってくるのはいつでしょう。翌年の2月28日発と考え方の違いはあるのかないのか。

 細かいことを考え始めると、本当に奥が深い。それが国際航空運賃です。タリフを見ただけでは、正確に理解するのが大変。そこで、この『日本発運賃一般規則』の登場です。タリフに関する用語の定義から、具体的な計算の手順まで、例を挙げて丁寧に説明していますから、タリフと併用すれば、解釈に迷うことはありません。

 

年に一度の発行です

 この書籍、以前は毎年4月のタリフと同時に発行されていました。IATAの運賃に関する決議や、様々な規則の修正を踏まえて内容を改訂するにあたり、そのIATAの決定が遅れていることから、このところ7月版と同時発行に変更となっています。

 

 IATAの決定を反映しているということは、時には非常に大きな運賃に関する考え方の変更があり得るわけで、教科書あるいは辞書として毎年ご購入いただいている旅行会社も少なくありません。

 似たようなものとしては、OFCが主催している『国際航空運賃WEB講座』テキスト(『国際航空運賃検定』のテキスト付きコースにお申し込みいただくと、同じものが送られます)がありますが、こちらは講義内容に沿った順番で解説しています。対する『日本発運賃一般規則』は、タリフ記載の項目順を基本に、かなり踏み込んだ内容も説明しており、初学者も対象にしたWEB講座より更に深く規則を理解していただけるようになっています。

 

 OFCタリフ10月版を予約してるけど、7月版は申し込んでいないという方は、送料が別途必要になりますが、ぜひお早めにご購入ください。海外渡航が復活してきた際、きっと業務の役に立つはずです。

 

商品詳細

『日本発運賃一般規則』も、他のOFCタリフシリーズと同様、今年度から表紙を大幅に変更しています。

 国際航空運賃の規則に関する様々な用語を散りばめたデザインになっていますので、こちらもお楽しみに。

 

商品名日本発運賃一般規則
発行年1回/7月
体裁A4判/約100ページ
価格3,850円(税込/送料別)
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